ジュエリーの金属アレルギー対策はどうする?

今回は金属アレルギーについての記事です。

筆者はジュエリー作りに長く携わった過程で、医療とは別観点で金属アレルギーの解決法を模索いたしました。

私に個人のアレルギーを治すことはできませんが、金属アレルギーをお持ちの方の助けになれば幸いです。

 

金属アレルギーとは

汗によってイオン化された金属の成分が微量に溶け出すことによって皮膚が反応することにより起きます。このイオン化された金属は、人にとって元々持っていない異物と体が判断し白血球が攻撃をはじめ、アレルギー反応となります。

症状としては皮膚炎症が起き、痒みなどを発症することもあります。 アレルギーを根本から治すことは難しいとされていますが、ジュエリーを着用する上で気をつけるべき金属・対策等を知ることで、 より良いジュエリーライフにすることができるのです。

 

アレルギーを起こしやすいジュエリー

個人差はありますが、

 ピアス→ネックレス→指輪→ブレスレット 

この順番が一般的です。 ピアスは穴を開けた直後が最も注意するべきで、汗というより血液に反応を起こしてしまいます。 ネックレス以降は汗のかきやすい順番になりますが、発汗対策も金属アレルギー対策になり得るということでしょう。

 

アレルギーを起こしやすい金属

これも個人差がありますが、 ニッケル、クロム、銅、コバルトなどは比較的アレルギーが出やすい金属とされ、 金、銀、プラチナ、チタン等は比較的アレルギーが出にくいとされています。 自分がどの金属に反応しやすいかは、皮膚科等でパッチテストをすることで判別可能です。

 

割金に注意

アレルギーを起こしやすい金属を理解上で注意すべきなのは割金の存在です。

割金とは、ジュエリーのメインになる金属以外の混ぜられた副材料にあたる金属であり、 例えば金の場合は純金としてジュエリーに使用されることは少なく、18Kなどの金合金が多く使用されます。 18K(18/24)、つまり75%ほどの金と25%の割金で構成され、その割金の種類は豊富です。 主に銀・銅・パラジウム等が使用されます。

パッチテストでは金は大丈夫だった方もこの割金に注意してください。 同じ18Kイエローゴールドだったとしても、メーカー独自の配合により割金は各ブランドごとに異なります。 各ブランドは割金の配合は公表していないことがほとんどなので、割金の特性を知ることがアレルギー対策の一つと言えるでしょう。

微差な色合いは見極めにくいものですが、 赤味は銅(レッドゴールド) 緑味は銀(グリーンゴールド) 白味はパラジウム(ホワイトゴールド) の3つだけでも押さえておくと参考にすることができます。

 

物理的対策

金属アレルギーを根本から治すことは前述の通り難しいのですが、 医療や知識以外にも対策することができるとすれば、それは表面をコーティングすることです。

透明な樹脂などを表面に塗布することにより金属のイオン化を防ぐことが可能で、物理的に金属をコーティング以上、一定の効果は期待できます。 私も何点か使用してみたのですが、アクセサリー専門店やウェブで取り扱ってるものは比較的塗膜が弱いものが多くおすすめは致しません。

筆者おすすめはクリアウレタンコーティングです。 ウレタンといえば木材のコーティングや車の塗装にも使われ強固な塗膜が特徴ですが、ジュエリーにも使用できます。 内側のみのコーティングも可能で、外観も損なうことないアレルギー対策として一役買ってくれます。 Day0ではこのような対応も可能ですので、お問い合わせください。

以上、金属アレルギーに関するお話を金属材料学や制作の観点から記述させていただきました。 今後も皆さんの助けになるような知識をできるだけ、多くお話しできれば幸いです。

 

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筆者プロフィール

 丸藤 皓平 東京藝術大学工芸家鍛金専攻修士課程修了 工芸やアート作品を制作発表する傍ら、東京で彫金・鍛金技法を教える講師として活動。 5000本以上の指輪のプロデュースをした経験から2022年よりジュエリーブランド《Day 0》のディレクター兼制作者として立ち上げる。